売買と仲介のビジネスモデル比較
ある商品を売りたい!と考えた場合、売買の形態をとるのか、仲介の形態をとるのか?で、
会社の組織構成だけでなく、財務諸表の内容まで変わってきます。
たとえば不動産。
自前でマンション一室を取得し、これにリフォームをかけてから高く売る…(売買形態のビジネス)
マンションを売りたい人を見つけて販売の依頼を受け、購入希望者を募り、
買い手が見つかったら、両者を引き合わせて手数料をもらう…(仲介形態のビジネス)
また、インターネット業界では、ここ数年で非常に話題になってきている「アフィリエイト」
かんんたんにいうと、「自分が運営するホームページ・ブログ・メルマガ」に広告を貼り付け、
リンク先の広告主の販売につなげるというビジネス形態です。
これは、完全に仲介の形です。
いわゆる「マッチングビジネス」の典型例となりました。
マッチングビジネスのいいところは、「在庫を持たなくても良い」、
「自社内に、商品製造のノウハウや設備を持たなくても良い」といった点です。
これは、バランスシート上でいうと、「棚卸資産がない」
「固定資産がない」ということを意味しますね。
そして、棚卸資産と固定資産をほとんど必要としないならば、
必然的に『資金調達の悩み』は、一般事業主とは比較にならないくらい小さいです。
だから、「サラリーマンの副業」や、「主婦の生活費稼ぎ」として、
アフィリエイトが非常に発達したのです。
A8ネットという、有名なアフィリエイト・サービス提供会社があるのですが、
2年前、私が一時期広告主としてお世話になった時点で、すでに20万人弱くらいの
アフィリエイター登録があったように記憶しています。
ただ、仲介ビジネスにも、いいところばかりあるわけではありません。
販売業者は、「買い手だけ」を探せばいいわけですが、仲介業者は、
「売り手」と「買い手」の両方を探さなければならないので、どうやって参加者を募るか、
という点での企画力が非常に大きく問われるわけです。
(A8ネットは、仲介者にとっての売り手探しをサポートする、という面でも、非常に機能しました。)
あと、仲介手数料は、常識的に数パーセントでしょうから、一回の取引で得られる粗利は、
基本的に販売業者よりも少なく、「苦労の割には、利益が薄いんだよな~」なんて
いう状況になる可能性も否定できません。
結局、仲介ビジネスは、在庫や設備を販売業者ほど必要としないので、
起業はしやすいですが、規模拡大の局面で、相当の企画力が必要とされる、ということです。
要は、自身の選んだ事業領域、手持の資金量、将来、どのような成長を望んでいるか、
などの総合的な判断から、どのようなビジネスモデルを選択するべきか、
をしっかりと現実的に考えることが大事なのですね。
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