不幸の星の下に生まれた新銀行東京!?
東京都の銀行と呼ばれている「新銀行東京」が経営危機に陥っています。
累積赤字が3月末には1,016億円になる見通し(東京都発表)とのこと。
資本金を食いつぶしちゃったわけですね。
これでは、いつ潰れてもおかしくないのです。
新銀行東京の株式のうち84.22%は東京都が所有しており、代表執行役の
津島隆一氏は東京都の港湾局長をしていた人ですので、
石原都知事が新銀行東京の“事実上のトップ”といえるのです。
その石原都知事は、新銀行東京を潰すのではなく、救済する道を選択しました。
そこで、彼は東京都議会に対し、400億円を追加出資するように求めました。
「潰すとなると、さらに多額の財政負担が必要になるから・・・」
というのが理由のようです。
東京都はこれまでに1,000億円を出資しました。そしてこの1,000億円の
出資のうち700億円は都債でまかなったのですが、その都債の利息が
100億円になるとのこと。
ということは、今回の追加出資案が都議会で可決されれば、
合わせて1,500億円を東京都が負担することになるのです。
実は、この新銀行東京、経営コンサルタントの大前研一氏が
石原都知事に設立を提案したことから始まったようです。
「都市銀行に預けておいても、潰れたら1,000万円しか保証してくれないんだよ~
東京都で銀行を作って、そこに預けたほうが安全じゃない~」
みたいなことを提案したそうです。
これは2001年8月27日のことなのですが、当時は、日経平均株価が終値で
1万円を割る(2001年9月12日)わ、大手都銀への資本再注入が議論されるわ、
金融不安真っ盛りの時代だったから、この提案も当然だったのですね。
ところがこの新銀行設立構想、途中から石原都知事の意向で趣旨が
変わってしまいました。
“中小企業とベンチャーの支援”を目的にしてしまったのです。
でもこの中小企業やベンチャー企業への融資の審査って、
とっても難しいんですよね。
お役所主導の銀行が行うには、とっても難易度が高いのですが・・・
だから、新銀行東京は生まれた瞬間から、大変な人生を歩むことが
約束されていたのです。
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