電子マネーと決算書表示の関係
さいきん、いろいろな形で出回るようになった電子マネー、もしも企業でこれを
利用することになったら、どんな形で決算書に表示されるのでしょうか。
そもそも、電子マネーに関しては、特に明確な定義があるわけではなく、
事前に入金して利用するプリペイド型のものを電子マネーと呼ぶケースが多いようです。
では、今回は、このプリペイド型の電子マネーについて、事例をもとに、
決算書表示の流れを見ていきましょう!
(例)3万円を現金でチャージした場合。
バランスシート
―――――――――――――――
現金預金 △3|
: |
前払金 +3|
: |
―――| ―――
計 ±0| 計 ±0
===| ===
このように、バランスシートの右側(負債・純資産)では、まったく変化がなく、
左側で現金が減少し、同額だけ前払金という別の資産項目が増加するのみです。
ちなみに、前払金というのは、「先にお金を払ったので、あとで、何らかのサービスを
要求できる権利」という意味の勘定科目ですね。
後日、このチャージした前金のうち1万円分を使用し、交通機関を利用した場合は、
次のような財務諸表の変化になります。
バランスシート 損益計算書
――――――――――――――― ―――――――――――
現金預金 △3| 売 上 高 ×××
: | :
前払金 +2|繰越利益 △1←・ 交 通 費 △ 1
: |剰余金 ↑ :
―――| ――― ↑ ―――
計 △1| 計 △1 ・←当期純利益 △ 1
===| === ===
このように、チャージした前金の額が減ったときに、損益計算書の業績に反映される
ことになるのですね。
お金を前金として支払ったときには、「○○費」といった費用は発生せず、
「前払金」という、一種の権利をあらわす勘定科目でバランスシート表示し、
じっさいにチャージした金額を「消費した時点」で、はじめて○○費という費用が
発生するのですね。
現金の支払い時点とは関係なく、「消費があった時点」で費用を認識(=帳簿に記録)する
という考え方を、「発生主義の原則」といいます。
この機会に、しっかりと覚えておきましょう!
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